3/9(土)は【親子ネット】定例会に出席。
今定例会でもお話させていただく時間を頂戴しました。
定例会の話からは逸れますが、
Mr.Childrenに『タガタメ』という曲があります。
『タガタメ』は、2003年の長崎男児誘拐殺人事件などいくつかの児童にまつわる事件をきっかけに書かれた曲です。

発表当時、この曲のメッセージ性の強さに心臓を鷲掴みにされたことを覚えています。
同時に、愛についても考えさせられました。
 子供らを被害者に 加害者にもせずに
 この街で暮らすため まず何をすべきだろう?
 (Mr.Children『タガタメ』より)
このサビの歌詞の強さはミスチル屈指だと思っていますが、僕が人前で『タガタメ』を歌うことはありません。
何故なら、絶対に泣いてしまうから。
僕はずっとこの曲を『親子断絶』の歌だと捉えてきました。
 左の人 右の人
 ふとした場所できっと繋がってるから
 片一方を裁けないよな
 僕らは連鎖する生き物だよ

 この世界に潜む 怒りや悲しみに
 あと何度出会うだろう それを許せるかな?
 (Mr.Children『タガタメ』より)
同居親も別居親も、それぞれに立場と言い分があって。
子ども達は、本来は選べないような選択や行動を強いられていて。
お父さんも、お母さんも、子どもは責められないまま。
救いのない諍いに心が引き裂かれていくばかりり。
僕は、長い年月の末に「許す」ことを選びました。
怒りや憎しみからは、同じものしか生まれないから。
そうしなければ、悲しみの連鎖が止まることもないから。
 タタカッテ タタカッテ(戦って 戦って)
 タガタメ タタカッテ(誰がため 戦って)
 タタカッテ ダレ カッタ(戦って 誰 勝った?)
 タガタメダ タガタメダ(誰がためだ? 誰がためだ?)
 タガタメ タタカッタ(誰がため 戦った?)

 子供らを被害者に 加害者にもせずに
 この街で暮らすため まず何をすべきだろう?
 でももしも被害者に 加害者になったとき
 かろうじて出来ることは 
 相変わらず 性懲りもなく
 愛すこと以外にない
 (Mr.Children『タガタメ』より)
子どもが被害者になってしまったとき。
子どもが加害者になってしまったとき。
大人たちは、
自らの外に責任追及するのではなく、
自らの内面にその責任と原因の一端があると捉えるべきなんだ。
そう『タガタメ』とミスチル桜井さんに教えてもらいました。
世の中の出来事に自分は無関係であると思ってしまった瞬間に、人らしさを失ってしまう気がしています。
そして、愛について。
愛することは、あるがままを認めること。
愛することは、あるがままを受け入れること。
愛とは、思いやり。
愛とは、想像力。
思いやりと想像力さえあれば、世界の怒りや悲しみは薄まっていくのかな。
そんなことを考えながら、親子ネット定例会の帰り道で『タガタメ』を聴いていました。